05:45 12-11-2025
2026年の欧州EV新型ラッシュ:主要モデルの価格と航続距離を総まとめ
欧州の自動車市場は本物の電動化ラッシュに備えている。2026年は新型EVが記録的な波となって押し寄せる見通しだ。街乗りに優しい手頃なコンパクトから、今後の数年の指標となり得るプレミアム旗艦まで、裾野は広い。SPEEDME.RUがその全ラインナップを整理した。
口火を切るのはフォルクスワーゲングループだ。生産に入るのはVW ID. Polo、シュコダ Epiq、クプラ Ravalという3台のバジェットEV。いずれもスペイン製で、約€25,000で最大450kmの航続距離をうたう。続いてダチアはルノー・トゥインゴをベースに欧州で組み立てる新世代スプリングを投入し、価格は最大で約€18,000を見込む。
プジョーはSTLA Smallプラットフォームを用いた完全電動の208を第3世代へと刷新し、航続は最大500kmを掲げる。スマートは「#2」としてフォーツーを電動で復活。ヒョンデと起亜はIONIQ 3、EV2、EV4を準備しており、デザイン性と手の届きやすさを前面に出す構えだ。
より野心的な顔ぶれも控える。新世代バッテリーを積むミッドサイズSUVのボルボEX60、MB.EAプラットフォームを採用するメルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリックがその一例だ。BMWは航続最大800kmをうたう新型i3を計画し、アウディは手頃なA2 e-tronを用意する。この広がりは、セグメントの成熟が一段と進んでいることを物語る。
そしてスポーツカーの未来も見えてきた。フェラーリは1,000馬力超の初の電動スーパーカーを披露する意向で、アルピーヌは電動駆動の新型A110を準備中だ。計画が順調に進めば、2026年はEV業界にとって最も慌ただしく、節目となる一年になるはずだ。