06:58 13-11-2025

レゴが南アでメルセデスF1 W14を等身大再現、19万超ピースで完成

南アフリカで目を引くレゴ・プロジェクトが披露された。メルセデス-AMG F1 W14 E Performanceの等身大レプリカだ。192,937個のブロックで組み上げられ、同国に持ち込まれたレゴ作品としては過去最大規模。全長5.1メートル、全幅2.2メートル、重量は913キログラムで、実車のフォーミュラ1マシンより124キログラムも重い。数字だけでも一気に「ネタ」から「見もの」へ昇格し、このビルドの密度の高さを物語る。

レプリカは1,642ピースのLEGOテクニック製セットをベースにしている。プロのビルダー・チームが等身大モデルをわずか8時間で完成させ、周到な準備と精密な進行が結果に結びついたことを示した。お披露目の舞台はズワートコップス・レースウェイ内のメルセデス・ベンツ・エクスペリエンス・センター。想像力とエンジニアリングの厳密さが交差する、しっくりくる背景だ。

レゴ・サウスアフリカのマネージングディレクター、ヴァレリー・カシモフ氏は、このプロジェクトがレゴの理念の核にある創造性と革新性を体現していると述べた。現物を前にすると、その言葉に納得がいく。遊び心を源にしながら、作り込みは徹底している。

デビュー後、この巨大モデルは国内を巡回し、ネルソン・マンデラ・スクエア、ゲートウェイ、V&Aウォーターフロント、サントン・シティなど主要ショッピングスポットに立ち寄る予定だ。国内有数の商業ハブを押さえたルートで、幅広い人々の前に姿を現すことになる。

メルセデス・ベンツ・サウスアフリカのCEO、クラウディウス・シュタイノフ氏は、レゴとメルセデス・ベンツの協業が、卓越性の追求、エンジニアリングの精度、そして革新への情熱を共有していることを示していると語る。細部への執着という共通項を思えば、このタッグは自然体。複雑なアイデアを手に取れる形に変え、見る者を惹きつける力で両者は通じ合っている。